シゴトビトの言葉学
[第50講] 東日本旅客鉄道株式会社 盛岡支社 上田 由華のコトバ
毎月1回開催の「しごとトークカフェ」。そこで社会人のゲストが語る、働き方、暮らし方、生き方とは?岩手で働く社会人たちからのメッセージを「シゴトビトの言葉学」として紹介します。
憧れの運転士に
紫波町出身。大学で教育関係を学んでいたが、子どものころから憧れていた鉄道の運転士を目指し2005年JR東日本に入社。盛岡支社のエリア採用で最初の赴任地は八戸駅。当時は八戸駅が新幹線終着駅で、さまざまな目的地へ向かうお客さまのきっぷを発売した。2007年に車掌となり、約2年間在来線の車掌として経験を積んだ。そしてついに憧れの運転士試験に挑戦。机上研修、運転操縦などの技能教育を受けた後、国家試験に合格し約1年かけて運転士となった。出産、育児休職を経て、復職後は短時間勤務制度を活用するなどして子育てと仕事の両立を図ってきた。
乗務員からJR東日本の広範な仕事に
運転士の経験を積み、2017年には販売促進課に異動した。テレビ・ラジオを活用した宣伝や大人の休日倶楽部の施策を担当した。その後は事業課に異動し、ECサイトやポイント交換業務など生活サービス事業に関わる業務を担当した。仕事がデスクワークに変わった当初は乗務員の仕事が懐かしく、後悔する気持ちもあったが、さまざまな企画を考えアイデアを形にする喜びもあり、仕事にやりがいや充実感を持つようになった。
JR東日本という企業
社員数は、約4万6千人。うち女性は2割ほど。上田も3人の子育てをしながら仕事をしている。育児に関わる休暇制度や短時間勤務制度が充実しているほか、フレックスタイム制も導入済みだ。同社の柱は①輸送サービス②IT・Suicaサービス③生活サービス。駅業務からスタートし、車掌、運転士を経験、今は生活サービス事業の分野の仕事をしている。幅広い分野の仕事を経験してきた。これからもオールラウンダーとしてキャリアを積んでいく。
上田 由華(うえた・ゆか):
紫波町出身。盛岡大学児童教育学科卒。教員志望だったが、運転士に憧れ2005年新卒でJR東日本に入社。初任地は八戸駅で駅業務からスタート、その後車掌から運転士に。販売促進課や事業課を経て、現在は地域共創部マーケット創造ユニット。生活サービス事業に関わるJRE MALLの推進やグループ会社と連携した商品開発などの業務を担当している。趣味はキャンプと温泉とサウナ。
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本):
従業員数4万6,051人(単体、2023年4月1日時点)、線区数69線区・営業キロ7401.2Km(BRT=Bus Rapid Transitを含む)・駅数1,681駅(BRTを含む)・列車本数11,883本(1日あたり、2023年3月ダイヤ改正時)・車両数12,375車両・輸送人員約1,459万人(1日あたり)
\上田さんの言葉を聞いた、参加者のコメント/
・JRの仕事内容について理解を深めることができてよかった。鉄道業務だけでなく、産直など幅広い業務を行っていることが興味深かった。
・JRはとても身近に感じていましたが、色々な職種や上田さんの経歴を聞いてより生活に欠かせない仕事だと思いました。
・自分のやりたいこと好きなことを大切にすることは重要できっと人生に深みが出るのかなと思った。同時に幅広い視野で広く興味を持つことも大切と感じた。
「しごとトークカフェ」は2010(平成22)年度にスタート。上田さんは152人目のゲストでした。