就活食堂
[メニュー3]就活食堂 内定を辞退していいのかな…
とある大学のそばにある食堂。そこは、企業の人事として数十年働いてきた《就勝子》さんが経営しています。今日も感染防止策を講じて時短営業中!
ご飯を食べ終わった大学4年生が勝子おばちゃんと話をしています。
ちょっと2人の会話を聞いてみましょう!
【勝】:食堂の勝子おばちゃん 【学】:就活をしている大学4年生
学:
おばちゃん!やっと第一志望の企業から内定もらえたんです!
勝:
そうかい。おめでとう。よかったね!
学:
はい。でも他に内定をいただいていた企業があるので内定辞退しないと。
そろそろ連絡しなければと思っているんですけれど。
内定承諾書出した後でも辞退していいって聞くから、大丈夫ですよね…。
勝:
辞退される企業にとってはとっても辛いことだね。
私も人事で働いていた時に、「ぜひうちの会社に来てほしい」と思って採用した学生から辞退の連絡をもらったことがあってね。
“あの部署で、こんな活躍できる人だ!”とイメージしていたから、とても落ち込んだことがあったよ。
だったら別の人を採用したのに!ってね。
学:
そうですよね。やっぱり辞退しちゃ迷惑かけますよね。
勝:
でもね。どの会社で働きたいかを決めるのはあなただよ。
あなたが働きたいと思う会社を選べばいいんだよ。
内定承諾書には法的な拘束力はないと言われているけれども、入社を前提として準備を進めて、配属先のイメージまでしていた企業にとっては、ダメージも大きいんだよね。
だからこそ、内定の辞退をするときは、誠意をもって対応してほしいんだよ。
学:
企業の方のお気持ちよく分かりました。
そういったことも考えて対応しないといけないですね。
早く連絡をして、お詫びとこれまでお世話になった感謝の気持ちを伝えたいと思います。
勝:
そうだね。早めに連絡するのも大事だね。
そのあとは、自分の選択に自信を持って先に進むんだよ。
学:
ありがとう。勝子おばちゃん。ごちそうさまでした。
ふむふむ。今日は、内定辞退についての話でしたね。
「内定承諾」については、「入社の時期を定めた、解約権を留保した労働契約」という解釈がされています。
よって「内定承諾」は、法的な拘束力はありませんが、「働きます」「雇います」という労働契約が成立している状況といえます。
就職活動の時期が多様化している現在、学生にとってはいつどの会社に内定承諾書を提出するか難しい判断かもしれません。
一度内定承諾書を提出した企業の内定を辞退する際は、企業側のことも考え、誠意をもって対応しましょう。
現在、ジョブカフェいわてでは、WEBやメール電話での相談をおこなっています。
内定辞退の手段(電話や手紙など)やどのように伝えたらいいかなどについても、お気軽にお問合せください。