SYU-KATSU SPICES就活に役立つ話題集

シゴトビトの言葉学

[第33講] サニークリエイト代表、NPO codeMo代表理事 ドミノいわて代表 日脇隆弘のコトバ

毎月1回開催の「しごとトークカフェ」。そこで社会人のゲストが語る、働き方、暮らし方、生き方とは?岩手で働く社会人たちからのメッセージを「シゴトビトの言葉学」として紹介します。
33-title codeMo(コードモ)は、自分の子どもたちが仲間と楽しく遊んでもらおうと始めた。創造的な学び・体験活動や、アイルランド発祥の「コーダー道場」など子どもたちにプログラミングの楽しさを教えている。ドミノ倒しは自分がやりたいと思って始めたが、1人でやるのはもったいないと団体を立ち上げた。孫の世代まで、子どもたちが元気に楽しく生きていける地域社会を残したい。それが今の自分の行動の基になっている。

仕事は楽しいが一番

14年間の会社員生活を経て、2014年に起業した。自営となった当初はHP作りやチラシ制作などできることは何でもやった。しかし、満足できる仕事ができず、結局は会社員時代からの組込みシステムのソフトウエア開発が主な仕事になっている。受注は口コミで。「こんな発注があるけど誰かやらない」「来月空くけど何かある」。あらゆる人脈が頼りだ。仕事はオンオフの境目なくやっている。食事をしながらでも、公園で遊びながらでもできる。寝るとき以外はいつでも頭の中でプログラムを考えることができる。24時間やってもいいと思っているのは仕事が楽しいから。それが最強の仕事選び、幸せな生き方だと思う。それができる時代になった。

会社員とフリーランス

フリーランスは自分の裁量で仕事ができる。いつでもイベント依頼が来たって対応できる。そんな暮らしは自分に合っている。でも口を開けて待っていても仕事は来ない。収入が不安定で悩んだこともある。面倒な書類のやり取りや人と会って交渉することも必要なので、苦手なら会社員がいいかもしれない。決められた業務を定時でこなす働き方もあり。働き方は多様、人それぞれでいい。

「失敗しても大丈夫」

ドミノいわてのコンセプトは「失敗しても大丈夫」。子供のころ両親の期待に応えようと「失敗しないよう」努力していたような気がする。自分の子も厳しく育てた部分もあったが、いろいろな失敗も経験した上で成長していけるよう願っている。子どもたちは自由だ。ドミノを積み木やブロックのように使って自由に気ままに遊んでいる。大人も夢中になってやるが、大人のほうが怖がってチャレンジしない。人材育成の研修や婚活パーティーでも活用してほしい。
shigoto33-pic

サニークリエイト:
フリーランスのシステムエンジニアとなり2014年に起業。主に画像処理など組込みシステムのソフトウエア開発をしている。

NPO法人codeMo:
滝沢市IPU(岩手県立大学)イノベーションセンターで「コーダー道場」の一つとして子どもたちにプログラミングの楽しさを教えている。

ドミノいわて:
「失敗しても大丈夫」をコンセプトに、ドミノ倒しのイベントの企画・運営をしている。

日脇 隆弘(ひわき・たかひろ):
軽米町出身。盛岡市のソフトウエア開発会社に14年間勤務後、独立。3児の父。

\日脇さんの言葉を聞いた、参加者のコメント/

・フリーランスでいろいろな活動をされていて、とても意欲的だなと思いました。でも、ガチガチな感じではなく、ご自身も楽しんでいる。充実ぶりが伝わってきました。
・自分の能力を自覚し、その力を社会貢献として生かすのが非常に上手な方だと感じた。仕事だけでなく小学校のICT教育にも携わり、柔軟性を持って様々なことをしており素晴らしいと感じた。一つの分野ではなく幅広い視野を持つことが必要だと思えた。
・「失敗した人がまた次の道を探すには」という問いに興味深い答えをいただきました。好きという気持ちをどう仕事に繋げるかという一つの例を見ることができて大変勉強になりました。


「しごとトークカフェ」は2010(平成22)年度にスタート。日脇さんは128人目のゲストでした。
過去の様子はジョブカフェいわての施設内に常設のDVDで閲覧できます。