人事のメセン
[第15のメセン]個人面接の評価を考える-その3
面接終了後、陣と佐井部長はなにやら話をしているようです。
陣:
面接で「やる気があるか」をどうやって判断したら良いものでしょうか?
佐井部長:
そうだね、これは私の考えになるが、一つは「当社についてきちんと調べて来ているかどうか」かな。
陣:
きちんと調べたうえで面接に来ている方は、好感が持てますね。やはりそういった準備をしている方は、自分の意見が伝えられている気がしますし、質問も多く出るので話も活発にできますからね。
佐井部長:
そうだね。インターネットだけではなく色々な手段で調べることが大切だね。「どこからか借りてきたような言葉」で立派に話すのではなく、自分の言葉で自分の考えを伝えられると、より「やる気・熱心さ」を感じるね。
陣:
「きちんと調べ自分の言葉で伝える」というところですね。
佐井部長:
そうだね。もうひとつ私が思う「やる気」は、「当社に入社後、どのように働きたいか(どうありたいか)」について自分なりの目標を持っているかどうかというところかな。
陣:
志望動機などは答えを準備しているせいか、スラスラ答える方が多いですが、「この会社でどのような仕事をしたいか」を聞くと、突然黙り込んでしまう方もときどき見かけますね。でも、入社してからでないと、自分に何ができるか分からないという気持ちも分かりますが…。
佐井部長:
自身の目標がこの会社で実現できそうかを考えるためには、当社でどのような仕事をしているか(できそうか)について労力をかけて調べないといけないからね。仮に、本人がやってみたい仕事を実際にやってもらうのが現実的には難しいとしても、一生懸命企業を調べたうえで、やりたい仕事について熱意をこめて話してくれると、当社でがんばってくれそうだと思うものだよ。
陣:
そうですね。私もそういう方と一緒に働きたいと思います。
佐井部長:
うん。私も、自身の目標や、やるべきことを主体的に考えられる方に、仕事を任せたいと考えているよ。
ふむふむ・・・。
その会社で働きたいという気持ちを企業に伝えるために
●応募する企業について、興味を持ってよく調べる
●その企業への思いを自分の言葉で表現する
●将来どうありたいか(将来像)についてイメージしておく
これらが大切そうですね。
情報収集にあたっては、「企業説明会がない」「OB・OGがいない」とあきらめずに、周りの人に聞いてみたり、企業訪問が可能か直接会社に問い合わせたり、できる限りの努力をしましょう(^-^)/