人事のメセン
[第12のメセン]採用選考試験で企業が評価していることとは?
陣の後輩が仕事での悩みがあるようです。そのことについて何やら佐井部長と話をしているようです。
陣:
先日、今年入社した後輩と話をしたのですが、「仕事で分からないことがあっても、気軽に指導担当の先輩や上司に聞けない」と悩んでいました。
佐井部長:
入社して3・4ヶ月過ぎたちょうど今頃は悩みの多い時期だからね。その社員は指導担当者にちゃんと教えてもらえないと思っているのかい?
陣:
いいえ。入社して1ヶ月くらいは一つ一つ細かく教えてもらったのに、最近は丁寧に教えてもらえなくなったことを不安に思っていたようです。
佐井部長:
もしかしたら、指導担当者は「そろそろ独り立ちしてもらいたい」という気持ちで、自分で考えて仕事をしてみるように接しているのかもしれないね。
陣:
でも、一人で仕事を抱え込んで困っているみたいなんです…。
佐井部長:
そういう時こそ、自分から相談することができるかが重要だよ。考えてやってみたけれど、どうにもならなかったら、先輩に相談してヒントをもらえるかどうかも重要だよ。
陣:
そういえば、私が当社の最終面接を受けた時、「自分が担当しているお客様に担当を変えてほしいと言われたらどうするか」と質問されました。
あれは仕事で行き詰まったときにどうするかを確認するための質問だったのでしょうか?
佐井部長:
そうだね。最終面接で必ず聞いているよ。中には答えられずに黙ってしまう方もいるが、ほとんどの方は一生懸命考えて答えてくれているよ。
陣:
私はその時「まずお客さまのところに行って事情を聞く」と答えたのですが、さらに「それでも担当を変えてほしいと言われたらどうするか?」と面接官に突っ込んで聞かれまして…。
佐井部長:
ほう。それでどうしたのかな?
陣:
確か「自分ひとりで考えて行き詰まったら、上司や先輩に相談して解決策を模索してみます」というように答えたと思います。
佐井部長:
なるほど。仕事で行き詰ったら、様々な視点から考えられることが評価されたのだろうね。今の君の仕事ぶりを見ても、【報告・連絡・相談】がしっかりできているので、安心して仕事を任せられているよ。
陣:
はい!ありがとうございます!!
ふむふむ・・・。
実際に仕事を進める上で持っていてほしい力があるかどうかも、面接で判断しているようですね。
採用試験前に、入社前に、しっかり仕事のイメージをしておきましょう(^-^)/