人事のメセン
[第6のメセン]書類選考の場面から-その2
応募書類に目を通している陣。なにやら佐井部長と話をしているようです。
陣:
「好奇心旺盛」「責任感が強い」「協調性がある」…。どの方の自己PRも素晴らしいので、どういう人を選んだらいいのか迷います…。
佐井部長:
当社の【求める人材像】が何だったか覚えているかね?
陣:
はい!【自分で考え行動できる方】【新たな領域にチャレンジできる方】です!説明会でもいつも伝えていますよね。
佐井部長:
ところで、なぜそのような【人材像】を掲げているのか考えたことはあるかな?
陣:
「なぜ」ですか…。いえ…、考えたことありませんでした。
佐井部長:
これからは様々な環境の変化が予想される。その中で当社は、これまでの伝統を守りつつ、新たな領域にも目を向けていかなければならない。
そのため「自ら考え、自ら行動し、困難があっても乗り越えられる人材」や、「企業の可能性を考え、新たな領域にチャレンジできる人材」が欲しいのだよ。
陣:
なるほど。「なぜそのような人材を求めるのだろう」と考えると、企業を取り巻く環境や本質が見えてくるということですね。
佐井部長:
それを踏まえて応募者のエントリーシート「志望動機」「自己PR」「当社で実現したいこと」などの記載内容を見ると、どうだね?
陣:
(エントリーシートを見ながら)少し物足りない気がしますね。この自己PRからは当社で活躍するイメージができないですね。当社で実現したいことについても「困難でも企業の可能性を追求していく」くらいの覚悟は感じられないかな・・・。
佐井部長:
どの方の志望動機や自己PRを見ても、すべて素晴らしい内容だと思うよ。しかし、それだけではなく、当社の本質を理解し当社で働きたいと強く思っている方と一緒に働きたい、と私は思っているがね。
ふむふむ・・・。
エントリーシートを作成する前の準備としては、自己分析だけではなく、どれだけ深く企業を理解しているかもポイントとなりそうですね。
エントリーシート対策や面接対策などは、自分自身が将来どうありたいか真剣に考えるよいきっかけにもなります。
できる限りの時間を使って、応募の準備をしていきましょう(^-^)/